• 2015.8.11

豪華出演者と監督が登壇!!
完成報告記者会見イベントレポート

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1995年に公開、石井隆監督作品の中でも絶大な人気を誇り、バイオレンスアクションの傑作として国内のみならず海外からの評価も未だに高く、ファンの間から長きにわたり続編の制作を希望する声が絶えなかった映画『GONIN』。
19年のときを経て、2015年、新たなサーガ(伝説)の幕が遂に上がります。

この度、東出昌大、桐谷健太、土屋アンナ、安藤政信、竹中直人という豪華出演者と石井隆監督が登壇する『GONIN サーガ』の完成報告記者会見を実施しました。

【『GONIN サーガ』完成報告記者会見 イベントレポート】

■日程:8月7日(金)
■場所:東京国際フォーラム
■登壇者(敬称略):東出昌大、桐谷健太、土屋アンナ、安藤政信、竹中直人、石井隆監督

MC:本日は、映画「GONIN サーガ」完成報告記者会見にお越しいただき、誠にありがとうございます。

本作のメガホンをとるのは前作『GONIN』を始め『死んでもいい』、『ヌードの夜』など、独自の世界観で国内のみならず海外でも多くの映画ファンを惹きつける鬼才・石井隆。主演を務めるのは東出昌大。共演には桐谷健太、土屋アンナ、柄本 佑、安藤政信、そして竹中直人といった、前作に劣らぬ豪華実力派のキャストが集い、『GONIN』に対する各々の熱い想いとともに、物語を盛り上げます。

前作で死闘を繰り広げた男たちが遺したそれぞれの家族--血と宿命に彩られた新たな物語に是非ご期待ください。
それでは最初に予告編をご覧ください。

※予告編上映

MC:お待たせいたしました、それではお呼びいたしましょう。東出昌大さん、桐谷健太さん、土屋アンナさん、安藤政信さん、竹中直人さん、石井隆監督です。
それでは、早速ご挨拶を頂きましょう。前作で鶴見辰吾さんが演じられた大越組・若頭、久松茂の息子、久松勇人役の東出昌大さんお願いいたします。

東出昌大:本日はお越しいただきありがとうございます。よろしくお願いいたします。

MC:ありがとうございます。続きまして、前作で永島敏行さんが演じられた大越組・組長大越康生の息子、大越大輔役の桐谷健太さんお願いいたします。

桐谷健太:前作の大ファンなので、この場に立てて興奮しています。よろしくお願いします。

MC:ありがとうございます。
続きまして、五誠会に囲われる元アイドルで歌手、菊地麻美役の土屋アンナさん、お願いいたします。

土屋アンナ:元アイドルってところに"えっ!"思っている方もいるかもしれませんが(笑)まあ、観て下さい。

MC:ありがとうございます。
続きまして、前作で室田日出男さんが演じられた式根の孫にあたる五誠会の三代目、式根誠司役の安藤政信さんお願いいたします。

安藤政信:尊敬する石井監督の作品に出演でき、さらに竹中さんとも再会できてとても嬉しいです。

MC:ありがとうございます。
続きまして、五誠会に雇われGONINを追い詰めるヒットマン、明神役の竹中直人さんお願いいたします。

竹中直人:ようこそいらっしゃいました。大好きな石井さんの作品でこんな素敵な時間を設けていただいて、凄いな!

MC:ありがとうございます。
最後に、本作の脚本・監督を務めました石井隆監督お願いいたします。

石井隆監督:猛暑の中足をお運びいただき、ありがとうございます。どうぞお手柔らかにお願いします。

MC:ありがとうございます。本日お仕事の都合で出席できなかった森澤慶一役の柄本佑さんからコメントが到着しております。

※柄本佑からのコメント動画上映。

MC:ではまず私からいくつか作品について質問をさせていただきたいと思います。

<東出さん、桐谷さん、土屋さん、安藤さんへ>
『GONIN』といえば、超豪華キャストが出演し、今も熱狂的なファンが数多くいる、バイオレンスアクションの傑作とも言える作品ですが、その続編が作られる、そしてその作品に出演することが決まったときのお気持ちをまず、お聞かせいただけますか?プレッシャーはありましたか?

東出:前作は大好きで、色々なひとから熱い話を聞いています。根津さんが事務所の先輩ということもあり、その期待をプレッシャーという形ではなく襷だとおもって、引き継いでいけるように心がけました。

桐谷:あまり何度も作品を観返す方ではないのですが、前作の『GONIN』は何度も観ているほど好きで、その続編に出演できると聞いてとても嬉しかったです。2作あわせて10人の中の1人になれて光栄です。

土屋:『GONIN』はお話をいただいてから知ったのですが、すごくリアリティのある映画で暗い中での動きが重視された感受性に訴えかける作品だなと感じました。女性として呼ばれて自分の持っている感覚で演じましたが監督どうでした?

石井監督:OKです!

一同:監督軽いなー

土屋:良かった!完成したのを観たら静と動が絶妙で感動しました!

安藤:石井監督の一ファンとして『ヌードの夜』や『夜がまた来る』も大好きですし、石井監督の作品で演じられる竹中直人さんのキャラクターも大好きです。声をかけていただいて、皆さんと芝居が出来て、ただただ幸せです。

MC:竹中さんは前作にもご出演されていて、石井隆監督の作品にも数多くご出演されていますが、『GONIN』の続編の構想はご存知でしたか?続編のお話を聞かれたときのお気持ちを教えてください。

竹中:石井監督が大好きでどの作品にも出たいって自分から売り込んでいるから今回も参加できて良かった!年とってきたからいつごろいわれてたか忘れちゃったな。5、6年前でしたか??

MC:みなさんこうおっしゃっていますが、監督は今回、19年ごしにこの企画を実現されたわけですが、本作を撮ろうと思った理由をお伺いできますか?

石井監督:しょっちゅう企画は動いていましたが、中々決まらなくて角川さんと3作品やらせていただいて、次はバイオレンスと言われ、一番やりたかった『GONIN』の続編を選びました。

MC:<東出さん、桐谷さん、土屋さん、安藤さんへ>
それぞれのキャラクターを演じるうえで、役作りはどのようにされましたか?

東出:父の死がターニングポイントとなり、残った母を幸せにしていこうという想いがある出来事によって変化していくのはどういう感じだろうか考えながら演じました。

桐谷:役作りは台本からのインスピレーションでしました。子どもの頃に自分の親父が殺され、運命の流れの中で親父を超えていこうという考えに至ったのではないかと思いながら演じました。

土屋:役作りは難しいですね。秘密を隠すタイプの役柄だったので、父の強さをどのように受け継いでいくかを考えて答えを探りながら演じました。あまり"こうだろう"と決めつけないようにしました。でも難しい!

安藤:前作はあまり関係ないかな、皆と仲良くやりたかったですが、嫌な役なので撮影中はあまり慣れ合わないようにとは思っていました。

竹中:役は作るものでは無くて、石井監督の眼差しから引きだされて、生まれてくるものだと思って演じていました。役づくりはしませんね。

MC:先程柄本さんも映像の中でおっしゃっていましたが、本作で特に印象的なのがやはり俳優・根津甚八の復活ではないかと思います。すでにご覧になったマスコミの方からも絶賛の声があがっているそのご出演シーンですが、根津さんと競演された感想をお伺いできますか?

東出:柄本さんからの動画コメントにもありましたが、鬼気迫る感じがとにかくすごくて見ていたらこみあげてくるものがありました。

桐谷:一緒にお芝居が出来て、改めて役者は素晴らしい、やっていて良かったなと感じました。言わされている訳じゃなく役者として心から湧き出てくるセリフに役者魂をみさせていただきました。

土屋:根津さんだけでなく色々な人の感情の動きが凄かったです。特に根津さんは瞳の力がものすごくて、鳥肌が立ちました。私が言うのもなんですが、天才ってこういうことなんだろうと。リスペクトです!

安藤:凄いとしか言えないですよね。甘ったれたこと言ってたら引っぱたかれるだろうなと思いました。監督との信頼関係も半端じゃなくて鳥肌が立ちました。

MC:ありがとうございます。竹中さん、根津さんと久々の共演はいかがでしたか?

竹中さん:根津僕がまだ学生で映画を観まくっているころから、スゲーなと思ってた方です。私はコンプレックスを持っているので(笑)根津さんと共演しても、東出くんと共演しても、皆すごくて、ウォーーーーって感じです。すごい存在、最高です。

石井監督:体調を崩されて、私にも原因の一端があったんじゃないか、苦しくてもあまり周囲に漏らさず真面目にやった結果かと思うと辛く申し訳ない気持ちもありますが、映画を通しての友達として、出演してくれたことをありがたく思っています。

MC: ありがとうございました。まだまだお話を伺っていきたいところですが、記者の皆様よりご質問を受け付けたいと思います。ご質問がある方は挙手にてお願いいたします。

Q:作品を拝見させていただきましたが、今回の『GONIN サーガ』は、親子の絆や愛情といったものがとても濃く描かれているなと感じましたが、演じるにあたって、ご自身と似ていたり重ね合わせて共感した部分はありましたか?

東出:優しくありたいという想いを持ちながらも家族を傷つけられたりすることに対して怒りをあらわにするという点は共通しているかもしれません。

桐谷:根は強欲じゃないのだけれど、大きな流れに流されて行ってしまうところは似ているのかもしれません。

土屋:バカ正直で感情を表に出して、自分をコントロールするのが難しくて周りの人に助けてもらうのは似ているかもしれません(笑)。でもそこまで女っぽくはないかな。

安藤:劇中では父親の存在が大きくて、超えてやろうともがいていますが、実際うちの父は飲み屋でよっぱらっているような陽気なおじさんなので、既に超えられているかなと(笑)。

竹中:憎悪は強い方かも......でも嫌だよ人殺したりするの!だから全然似てないです。

Q:東出さんはガンアクションの経験があまりないとおもいますが、いかがでしたか?

東出:普通のアクションと違って、あきらかに人を殺そうという吹っ切れたシーンですが、細かい動きも指導していただきました。

石井監督:スポーツマンだから平気かなと思っていたけど、はじめは撃つときは目をつぶっていたよ。

Q:前作と違い、GONINの中に紅一点、女性が起用されているのが印象的でした。いかがでしたか?

土屋:男だらけのほうが嬉しい!すごく優し人達だったし、女子は面倒くさいところもあるから男くさい方が向いてる!

石井監督:女性はどうがんばっても一人の女性を描き切ることはできない、不思議な存在だと思います。今回も皆をかき回して、どうなるのかなと終盤になだれ込んでいきます。

Q:特に桐谷さんにはハードなアクションシーンがありましたが、いかがでしたか?

桐谷:役に入り込む安藤さんとのシーンはアクションなのか、本気なのかを超越したシーンです。石井監督がああいう役者は凄いと太鼓判でした。ケガはしていませんよ(笑)。

安藤:愛情が無いとあそこまでやったら恨まれますね(笑)。監督がテンションをあげてくれるおかげです。

MC:ありがとうございます。
そろそろお時間となりますので質疑応答を終了させていただきたいと思います。

最後に東出さん、監督からひとことづつお願いします。

東出:いろんなひとのいろんな想いがつまっていて、テーマ音楽が流れるラストシーンでは鳥肌が立ちます!
前作を知らなくてももちろん、前作のファンはより楽しめる作品だと思います。より多くの方に劇場でご覧いただければと思いますので、よろしくお願いします。

石井監督:ここにたどり着くまで19年かかりました。
一カ月ほどの撮影で4時間強になった作品を2時間10分以内という厳命にしたがって、編集しました。
完成からいくつか季節を超えていよいよいよいよ皆さんの目に触れることとなります。早く羽ばたいて皆さんに届いてほしいなと思いますので、よろしくお願いします。

                              以上