• 2015.9.19

雨の中のプレミア試写会舞台挨拶イベントレポート

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公開に先駆け豪華キャストを迎えてプレミア試写会を実施いたしました。
前作で命を落とした大越組若頭・久松の息子である勇人を演じる主演の東出昌大をはじめ、同じく前作で命を落とした組長・大越の息子、大輔役の桐谷健太、五誠会二代目に囲われる元アイドル・麻美の土屋アンナ、19年前の事件の真相を追う森澤を演じる柄本佑、五誠会三代目・誠司役の
安藤政信とメインキャスト5人が集結。

イベントでメインキャスト5人が初めて勢揃いしました。更には美しき女殺し屋・余市の福島リラ、前作に続きメガホンを取った石井隆監督も登壇し、本作への想いを熱く語っていただきました

<『GONIN サーガ』プレミア試写会舞台挨拶>
□日程:9月17日(木)
□場所:日経ホール
□登壇者(敬称略):東出昌大、桐谷健太、土屋アンナ、柄本佑、安藤政信、
福島リラ、石井隆監督

9月26日(土)の公開がせまり、ますます機運の高まる『GONIN サーガ』。
舞台挨拶が行われる前から熱狂的なファンで場内の熱気は高まります!石井隆ワールドには欠かせない雨が降りしきり、イベントが近づくにつれ徐々に大降りに。プレミア試写の開催を祝うかのような自然の演出に、ファンたちのボルテージは上がる一方でした。

舞台挨拶がはじまりゲストが壇上に呼びこまれると、キャストファンの黄色い声援と、監督ファンの野太い声が入り混じり大盛り上がりの舞台挨拶となりました。

舞台挨拶内容

MC:『GONIN サーガ』はバイオレンスアクションの傑作として名高い「GONIN」の続編で、長きに渡る沈黙を破り新たなサーガ(伝説)の幕がついに上がります。

本作のメガホンをとるのは前作『GONIN』を始め『死んでもいい』、『ヌードの夜』など、独自の世界観で国内のみならず海外でも多くの映画ファンを惹きつける鬼才・石井隆。
主演を務めるのは東出昌大。共演には桐谷健太、土屋アンナ、柄本 佑、安藤政信、そして福島リラ、竹中直人といった、前作に劣らぬ豪華実力派のキャストが集い、『GONIN』に対する各々の熱い想いとともに、物語を盛り上げます。

まずは本作の予告編をご覧ください。

※予告編上映後、スクリーンが落ちて登場する演出。

MC:それではご紹介致しましょう!
東出昌大さん、桐谷健太さん、土屋アンナさん、柄本佑さん、安藤政信さん、福島リラさん、石井隆監督です!ご挨拶と映画の見どころから伺っていきたいと思います。

MC:前作で鶴見辰吾さんが演じられた大越組・若頭、久松茂の息子、久松勇人役の東出昌大さん、お願いします。

東出昌大:こんばんは、東出昌大です。今作は19年ぶりの『GONIN』で、待ちわびたファンの方はより楽しんでいただけると思いますが、
前作をご覧になっていなくても楽しめると思います。先入観なく新たな伝説をご覧いただければと思いますので、よろしくお願いします。

MC:ありがとうございます。
続きまして、前作で永島敏行さんが演じられた大越組・組長、大越康生の息子、大越大輔役の桐谷 健太さんお願いします。。

桐谷健太:桐谷健太です。エンドロールを観終わったとき爽快ともカッコいいとも違う形容できないような感情が湧き上がってきました。皆さんも同じような気分になっていただけると嬉しいです。楽しんでご覧ください。

MC:続きまして、五誠会に囲われる元アイドルで歌手、菊地麻美役の土屋 アンナさん、お願いします。

土屋アンナ:どうも土屋アンナです!雨の中来てくれてありがとうございます。女性からみても『GONIN』の空気感、暗さ、美しさに感動しました。前作ともまた違ったスピード感のある作品に仕上がっているから、本音で言うと......久々に面白い!映画っていいなって思いましたよ。

MC:19年前の「GONIN」事件を追うルポライター・森澤慶一役の柄本佑さん、お願いします。

柄本佑:柄本佑です。今日ものすごい雨ですよね。石井監督の作品と言ったらやはり"雨"なので、監督が降らせてるんじゃないかと思うくらいです。男、女の色気を感じながらご覧いただければと思います。

MC:前作で室田日出男さんが演じられた式根の孫にあたる五誠会の三代目、式根誠司役の安藤政信さんお願いします。

安藤政信:安藤政信です。石井監督の映画は雨が印象的で......言おうと思ってたこと佑に言われちゃいました、同じです。石井監督の作品に出演したいと思ったので、念願かなって出演んできて最高です。

MC:凄腕ヒットマンの明神に付き従う美しき女殺し屋:余市役の福島リラさん、お願いします。

福島リラ:福島リラです。雨の中お越しいただきありがとうございます。皆さんよりは撮影の期間が短かったですが、竹中直人さん演じる明神と私のミステリアスな関係、そしてここに立っている"GONIN"の物語を楽しんでいただければと思います。

MC:ありがとうございます。
最後に、本作の脚本・監督を務めました石井 隆監督お願いします。

石井隆監督:監督・脚本の石井隆です。今日はお越しいただきありがとうございます。ホールに入って来てやっと雨から逃れたなと思ってもこれからスクリーンで雨が続きます(笑)。私は役者の皆さんの捨て身のお芝居に拍手を送っていただけですので、その姿を堪能してください。

MC:ありがとうございます。このイベントで初めて、映画のGONINが勢ぞろいとなりました!

桐谷:あれ、この前もそろってなかった?

柄本:この前参加できなかったんですよ。事務所で撮ったビデオレターで参加させてもらいました。

桐谷:そやった!

MC:さっそくお話を聞いていきたいと思いますが、まずは東出さん、桐谷さんにお伺いです。演じられた勇人と大輔は立場は違えど、幼いころからの親友ということで、二人の【友情・信頼】を軸に物語が進みますが、実際撮影現場でのお二人はどのような距離感で演技されていたのですか?

東出:お芝居の時は、撮影に入る前からジュニア、勇人(はやと)って呼び合ってたんですよ。だから撮影初日から幼馴染の空気がでていると思います。良いお兄ちゃんって感じでした。

桐谷:クランクインから怒涛の日々だったので勇人!ジュニア!!の関係のまま来たんですけど、いざ役名で呼ばなくなると東出...さんって逆に違和感があります。

東出:役柄だと何でも話ができるような間柄なので、距離感がわからなくなっちゃいますね。桐谷...君...さん?みたいな。

桐谷:いやー撮影終わっても東出君可愛くてさ、デカいだけじゃないよ!

柄本:誰も東出君がデカいだけなんて思っている人いないでしょ!

MC:ありがとうございます。続いて土屋さん、福島さんにお伺いです。演じられた麻美と余市は劇中でも激しい【激闘・因縁】模様が繰り広げられますが、実はお二人は古くからの縁で10代の頃から交友があるとか?
そんなご友人であるお二人が久しぶりに再会して死闘を繰り広げるというのは、何か縁を感じざるを得ないですが、映画で共演されて見ていかがでしたか?

土屋:そうよ!友達だった。私は突拍子もないモデルだったけどリラはちゃんとしたモデル(笑)。一緒にお仕事するのは10年ぶりくらいかな?

福島:久々に会えてうれしかったけど、いきなり殴り合いのシーン!相変わらずアンナちゃんは元気いっぱいでしたね。

土屋:でもこれだけは言わせて!リラ超怖いから!!

MC:ありがとうございます。色々な縁が感じられますね!
それでは柄本さん、安藤さんにお伺いです。柄本さんは石井監督とは2度目、安藤さんも石井監督の大ファンだったとおっしゃっていますが、ある意味【伝説】と謳われる『GONIN』の続編という現場に参加しての感想や印象的な出来事はございましたでしょうか。

柄本:印象に残っているのは根津甚八さんとの共演です。他の方よりは少し多くご一緒したのですが、根津さんに対して監督が声を荒げて指示しているのを見たとき、凄まじい現場にいるなと感じたのと共に、二人の強い関係性を垣間見ました。伝説的な場面は宝物になると思います。

安藤:そんなに...特別なことは無かったですね。しゃべりが全然できなくてすいません。
出演のオファーをいただいた時、監督がWebサイトをみて僕が南極に居ると思っていたみたいで(笑)。でもちゃんと自宅に台本とか送られてきました。

MC:最後に【石井監督】本作は石井監督ならではの【雨】のシーンがふんだんに盛り込まれ、作品を見たマスコミの方々からも【雨】のシーンの素晴らしさなどが上がっていますが、監督の映画の【雨】に対するこだわりを教えてください

石井監督:急に静かな質問になりましたね。昔から脚本を書いたりするときも雨の音を流してるんです。違う世界というか映画の異界に入っていくようで、ずぶ濡れで芝居をすると役者の地が出てくる。血まみれにするのもそうだし、雨も格好つけた芝居をうばうので、そしたらどうなるかが楽しみなんです。

MC:ありがとうございます。さて本作は先ほどお話しした通り、19年前の伝説的なアクション映画『GONIN』の続編という面がありながら、今回のお話しはその19年前の事件で親を失い、遺された遺児や家族の物語です。登場人物たちはこの19年という時間を様々な思いを抱えて生きてきたわけですが。

ここでキャストの皆様に質問です。
前作から19年後の物語ということで、皆さまは前作が公開していた19年前は何をされてましたでしょうか?そして、19年後の今。このようなお仕事をされていることは想像されてましたか?

東出:19年前は8歳ですかね。小3だと虫取りとかサッカーとかに夢中で、夏休みのプールが楽しみだったと思います。役者を夢見てもいなかったので、今この作品に関われることは想像していなかったです。

桐谷:16か17だと、役者になってやろうという強い思いがありましたね。目立とうと思って、スカートはいたりシースルーの服着て高校行ってました。

柄本:それって俳優になりたくてそんな恰好してたの?

桐谷:とにかく目立ちたかったんです。自分が表紙の雑誌とか誰も聞かないラジオ番組やったりしてましたね。今はスカートはいてませんよ。デビュー前に10代で観た『GONIN』には衝撃を受けたので『GONIN サーガ』に出られてとても嬉しいです!

土屋:12歳のころは部活やってましたね。まだモデルになるとも思っていなかったと思うけど、それから2年くらいしてモデルやるようになりました。リラちゃん曰く、私は「ロッカーになってやる!」って言ってたらしいから、まあ夢は叶えてるんでしょうか。
皆さんのおかげですね。それにしても19年で色々ありましたね!

柄本:9歳か10歳だと、ジャッキー・チェンが好きだったので、将来スタントマンになろうと思っていた時期ですかね。体を鍛えたりせず、ひたすら家でジャッキーを観るっていうアタックの仕方でした。

安藤:ちょうど『キッズ・リターン』の撮影の頃でしょうか。眼帯したたけしさんが『GONIN』の現場のエピソードを話していたのを覚えているので、なんだかんだつながっていますね。

福島:私は高校生くらいかな。モデルのマネージャーかファッション誌のエディター、あわよくばモデルになれないかなと思っていました。19年間の間に色々経験させていただき、今『GONIN』の続編に出演できていると思うとドキドキします!

MC:ありがとうございました!そろそろお時間となってしまいますので、最後に東出さんと監督よりご来場の皆様に向けて一言いただきましょう。

東出:『GONIN』ファンの方にとっては19年間という期間は長かったと思われるかもしれませんが、これから作品に触れる方には新しい物語としても受け入れてもらえると思います。
近年の邦画にあまりない衝撃や感動が味わえると思いますので、このバイオレンス・アクションを楽しんでいただければと思います。よろしくお願いします。

石井監督:昨年の6月、30日間ほどの撮影で、雨にうたれ、蜘蛛の巣にまみれ、血みどろで泥だらけになりながら撮影した"カッコいい"彼や彼女たちの姿を是非スクリーンでお楽しみ下さい。

                                                        以上