• 2013.9.26

豪華オールキャストが大集結! 『キッズ・リターン 再会の時』完成披露試写会イベントレポート!

ok_AAA6841_500.jpg日本屈指の若手実力派からベテラン俳優まで豪華オールキャスト大集結の、完成披露試写会イベントを実施しました!

キャスト、監督含め総勢8名が登壇した本イベントは、熱気が立ち込めていました。
女性のお客さんも多く、登場時には登壇者に握手を求める一幕もありました。
日本映画の金字塔『キッズ・リターン』と呼ばれる映画であり、シンジとマサルのその後を描いた本作に出演することへの感想を求められると、主演の平岡さん、三浦さんは映画に負けないくらいの熱い想いを語りました。

また、平岡さんの役づくりのために鍛え上げた肉体、本格的なボクシングシーンについて、共演キャストから絶賛のコメントが寄せられると平岡さんは大照れする場面もあり、ベテラン俳優からのお褒めの言葉に恐縮しっぱなしで、会場からは笑いが起こりました。

映画のキャッチフレーズにもなっている"最後になってもいい。やりたいんだ。"にちなんで、<今どうしてもやってみたこと>をそれぞれ発表していただきました。
現実的でちょっと真面目なものから珍回答?も飛び出し、イベントは終始笑いの耐えないものとなりました。


◆『キッズ・リターン 再会の時』完成披露試写会イベント◆
【日時】9月25日(水)
【場所】ヒューマントラストシネマ渋谷 
【登壇予定】平岡祐太さん、三浦貴大さん、倉科カナさん、中尾明慶さん、
 市川しんぺーさん、小倉久寛さん、ベンガルさん、清水浩監督


主演の平岡祐太さん、三浦貴大さんが会場に姿を現すと「格好いい!」といった声援がたくさん聞こえてきました。

始めは緊張気味だったキャストの皆さんも、イベントが進むにつれて緊張が和らいでいる様子でした。現場でもムードメーカーだったという中尾明慶さんが、場を盛り上げようと面白いことを言ったり、映画に出演している若手俳優が同世代だったこともあり、イベントが進むにつれてトークはどんどん盛り上がり、緊張が和らいでいきました。
さらに撮影中のエピソードが披露され、会場からは笑いが起こりました。

プロボクサー役の平岡さんへ肉体作りやトレーニングについて話が及ぶと、平岡さんは心底大変だったという表情をしつつ、いかに過酷だったかを語りました。
しかし共演者から鍛え上げられた肉体を褒められるとその表情は一変、照れながら「ありがとうございます!」と返す仕草に会場からは笑いが起こりました。

最後に、映画のキャッチフレーズになっている"最後になってもいい。やりたいんだ。"にかけ、それぞれ<今どうしてもやりたいこと>を披露してもらうことになりました。
登壇者の皆さんが現実的なちょっと真面目な答えを発表する中、中尾さんは"デンゼル・ワシントンとランチ"と回答。会場からも笑いが起こり、「みんなもっとでっかいこと言うかと思ってましたよ~!」(笑)と少し後悔している様子でしたが、中尾さんが会場を大いに盛り上げました。


MC:皆さんこんばんは。
本日は、『キッズ・リターン 再会の時』完成披露試写会にご来場いただき、ありがとうございます。

本作は、1996年に公開された、北野武監督の名作『キッズ・リターン』の《その後》の物語です。
あれから10年後の"シンジ"と"マサル"の運命の再会、そして彼らの《その後》を描いた『キッズ・リターン 再会の時』がいよいよ10月12日より全国ロードショーとなります。

間もなく始まる、バンクーバー国際映画祭とワルシャワ映画祭での上映も決定し、国際的にも注目が高まっている中、初お披露目を迎えました。
本日は、総勢8名による、スタッフ・キャストの皆さんによる舞台挨拶と世界初お披露目となる『キッズ・リターン 再会の時』の上映をたっぷりとお楽しみ下ださい。

それでは、8名の登壇者の皆さんをお呼びしたいと思います。
清水浩監督、平岡祐太さん、三浦貴大さん、倉科カナさん、中尾明慶さん、市川しんぺーさん、小倉久寛さん、ベンガルさんです。

それでは、改まして本日のご登壇者をご紹介いたします。

※皆さん、役名と名前を紹介され会釈

シンジ役の平岡祐太さん。

マサル役の三浦貴大さん。

シンジを温かく見守るマナミ役の倉科カナさん。

マサルの弟分のユウジ役の中尾明慶さん。

シンジが慕うアルバイト先の先輩、松本役の市川しんぺーさん。

シンジのボクシングトレーナー、小林役の小倉久寛さん。

ボクシングジムの沢田会長役、ベンガルさん。

そして清水浩監督です。

清水監督、はじめに今日お越しの皆さんに、登壇者を代表してご挨拶をお願い出来ますでしょうか。

清水監督:こんばんは。本日は雨でお足元が悪い中、ご来場ありがとうございます!
是非、最後まで楽しんでいってください。

MC:ありがとうございます。それでは、色々と映画のお話を伺っていきたいと思います。
この映画に出演が決まった際の率直な感想は?

平岡さん:そうですねぇ・・・(森進一風)
とにかくびっくりしました。僕は『キッズ・リターン』を8年くらい前に見たんですけど、まさかあの『キッズ・リターン』のその後を描いた、しかも僕がシンジ役をやれるなんて思ってもいなかったので、本当にびっくりでした!

※ベンガルさんが小声で平岡さんの「そうですねぇ」が森進一に似ていると言ったことを、小倉さんが代弁して平岡さんに突っ込む。<会場爆笑>

三浦さん:僕も平岡さんと同じですね。
今までこわい役をやったことがなかったので、本当に僕でいいのかなって思いましたね。(笑)

MC:完成した作品をご覧になっていかがでしたか?

平岡さん:トレーニングのことや、訓練についやした時間を思い出しましたね。
(映画を)見終わったあと、すぐに立ち上がれなかったですね。
動けなかったというか・・・

三浦さん:撮影の思い出がよみがえってきましたね。
自分のシーンというよりは、他の方の出演シーンを思い出しました。
人間ドラマがあって本当に素敵だなぁて思いました。

MC:どのようなトレーニングを経てあのような見事な肉体を作り上げたのですか?

平岡さん:トレーニング期間は3ヶ月くらいありました。
週5でボクシングジムに通って、それから週2で筋トレジムにも通って・・・
でも(トレーニングを始めてから)1ヶ月しても全然変わらなかったんです。
そしたらプロデューサーとか梅津さんが「お前、本当に大丈夫なのかよ」って冷たい空気が流れてました。(苦笑)
だから食事制限をして、チキンばっかり食べたりして。
生きた心地がしなかったですね。(笑)

いろんな方に支えられて作り上げたシンジなので、肉体だけでなく、是非ボクシングシーンにも注目してもらいたいです。

MC:演じる上でどんな点に苦労されましたか?

三浦さん:左腕が動かせない役だったので、最初は左腕を動かさないようにすることに集中しましたね。
慣れるまでが大変でした・・・あとはヤクザの話し方に迷いました。<会場から笑い>

MC:今日お越しのお客さまへ一言お願いします。

三浦さん:たくさん言いたいことはあるのですが、今日こんなに多くの方に見てもらえるのは嬉しいです。
本当にありがとうございます!

MC:平岡さん、三浦さんとは撮影中お話をされたりはしたのでしょうか?

倉科さん:私は平岡さんと以前夫婦の役をしたことがあったので、和気あいあいとしてました。
三浦さんとは初共演でしたが、親しくしていただきましたね。

MC:印象的なエピソードがあれば教えてください。

倉科さん:エピソードといえば、クランクアップの日に3人でご飯を食べに行きました。
まだ2人は撮影が残っていたので、"これからも頑張って!"とう意味をこめて。

※平岡さんがこそっと「おごってもらったんです!」と発言し、三浦さんも「ねぇ!」と笑顔で答えていました。

MC:今日お越しのお客さまへ一言お願いします。

倉科さん:私は欲深いので(笑)、たくさんの人に映画を見てもらいたいです。
FacabookやTwitterで広めてもらえたらなぁと思います。
今日は、本当にありがとうございます。楽しんでください!

MC:かなり個性的な役柄で、特に髪型が印象的でしたが、どんな役作りをされたのでしょうか?

中尾さん:僕は平岡さんや三浦さんに比べたら(役作りは)そんなに大変じゃなくて。
美容院に行っただけで。(笑)それで9ミリ、5ミリ、3ミリみたいな。
監督には自由にやらせれてもらいました。
撮影現場から家が近かった時は、(合間に)衣装のまま自転車で家に帰ったりしてたんですけど、サラリーマンに白い目で見られたりして・・・(笑)
でもこれでいいんだ、間違ってないんだって思いましたね。
すぐ役に溶け込めたし、楽しかったです。

MC:今日お越しのお客さまへ一言お願いします。

中尾さん:『キッズ・リターン 再会の時』を普通に見たら、きっと平岡さんと三浦さんが格好良い!で終わっちゃうと思うんですが、僕のことも気にして見てください!(笑)
本当にありがとうございます!<会場から笑い>

MC:「バカヤロー、コノヤロー」を連呼する、とても印象に残る役どころでしたが、役作りでご苦労された点は?

市川さん:(北野)武さんの原作にも「バカヤロー、コノヤロー!」というセリフはあったんですが、あまり引きずらないようにしましたね。仕事もアルバイトだしダラしなくて、酒とギャンブルにおぼれている役でしたが、ギャンブル以外は、自分のままでやりましたね。
とにかく居心地の良い現場でした。

MC:今日お越しのお客さまへ一言お願いします。

市川さん:この映画に参加できて嬉しいです。
みんなで作り上げた映画なので、最後まで楽しんでいってください。

MC:トレーナーとしてシンジをバックアップしていく役どころですが、平岡さんのボクシングシーン、トレーニングはいかがでしたか?

小倉さん:平岡くんには釘付けでしたね!
本当にすごい肉体だったし、プロに引けを取らないと思いましたよ。
力石徹を彷彿とさせますよね。

僕は前から平岡くんを知っているですけど、いつもニコニコしててお坊ちゃまみたいな感じがしてたんですけど、
本作ではストイックにやらなくちゃいけないし、ナーバスになってるかなって思ってある日、「おはよう」って声をかけたら「どうも~。おはようございます!」て。(笑)

クランクアップの日は、後楽園の撮影で朝から4,5試合ボクシングをしたんですよ。
尋常じゃないじゃないですか!だからさすがに大丈夫かなぁと思って、また「おはよう」って挨拶したら、いつもと同じなんですよ!
「どんだけ能天気なんだ、優しいんだよ!」って思いましたね。(笑)

でも平岡くんは、(あの日の相手)ボクサーを本気にさせていたと思いますよ。

MC:小倉さん同様、ジムの会長としてシンジをバックアップしていく役どころですが、平岡さんのボクシングシーン、トレーニングはいかがでしたか?

ベンガルさん:圧巻です!!練習シーンを見てぞっとしましたよ。
これが俳優かぁって思いましたね。
ラストのシーンは朝から撮ってましたしね。
清水監督はアップで撮るのが嫌いで引いて撮るんですよね。
だからスローとかもないんです。

※平岡さんがすかさず、スローシーンだったらダウンした時、普通だったらもっと休めるのにすぐ起きなくちゃってなってました。(笑)と発言。

MC:名作のその後の物語という事で、どんな点に心がけて作品作りをされたのでしょうか?

清水監督:もう1つの『キッズ・リターン』としてやろうと意気込んで作りました。
キャスト、スタッフと共に楽しく作ろうと思ってやりました。

MC:今日お越しのお客さまへ一言お願いします。

清水監督:先程も言いましたが、もう1つの『キッズ・リターン』として是非、見てほしいです。

MC:ここで唐突ですが、皆さんはこの映画のキャッチコピーをご存知ですか?
映画の中に出てくる『最後になってもいい。やりたいんだ!』というセリフがコピーになっています。このコピーに絡めまして、登壇者の皆さんに先程、<今どうしてもやりたいこと>をフリップに書いていただきましたのでご披露いただきたいと思います。

それでは一斉に発表していただきましょう。どうぞ!

_AAA6781.JPG平岡さん<バイクで走り出したい>
「今月、大型バイクの免許を取ったんです。バイクはまだないけど早く走りたくて。
実は先月、合格率98%の試験に落ちちゃったんですよね。だから乗りたい欲求がすごくて・・・・」<会場から笑い>

三浦さん<ニューヨークに行きたい>
「ニューヨークにダンスをしているすごく仲が良い友達がいるんですが、この前オーディションに受かったらしくって。
だから直接お祝いを言いたいなぁと思って。」
(でも行けないですね・・・とぼやき気味)

倉科さん<宝くじを買いたい!>
「買ってみたいんですよね・・・勇気がなくてまだ買ったことがないんですよね。」

<登壇者から「そんなの今すぐ買えばいいじゃない!」と一斉に突っ込み。
中尾さんは「わざわざフリップに書くことじゃないでっしょ!」と。さらに平岡さんは先日、宝くじで1万円が当たったことを報告すると、会場からは拍手が起こる>

中尾さん<デンゼル・ワシントンとランチ>
「僕、デンゼル・ワシントンが好きなんで。もっと皆さん大きなことを書くのかなと思ってたら案外明日でもできそうなことばっかりだなって。(笑)ディナーだといろいろお金がかかるから、ランチかなって。ランチくらいだったらご馳走できるかもとか妄想しながら書いたんですけどね。すいませんでした!!」

市川さん<料理>
「こったものとかじゃなくて普通に料理ができたらなと思って。かみさんが病気の時に子供にご飯を作ると悲しい感じになっちゃうんで・・・だから人が食べてまずくない程度のものが作れるようになりたくて。』

小倉さん<世界中のインスタントラーメンを食べつくしたい>
「僕はインスタントラーメンが大好きで、小学6年間毎日食べてたんですよね。
でもたくさんは食べないから、もし死んじゃうってわかったらおなかいっぱい破裂するくらい世界中のインスタントラーメンを食べて、おなかがパーン!ってなって死にたいですね。(笑)」

ベンガルさん<ワールド演劇ツアー>
「もう還暦だし危ないこともできないから・・・僕は舞台出身なので世界中、
芝居をして回れれば幸せかなぁと思って。いつ死ぬかわからないし。(笑)」

清水監督<ツーリング(自転車)>
「バイクじゃなく、自転車なんですけどね。以前、忌野清志郎さんと共演したことがあるんですけど、その時どんなに遠くても忌野清志郎さんは自転車で現場に来て「気持ちいいよ、やってみないとわからないよ」と言われて、
今日この言葉を聞いて思い出したので、ツーリングにしました。」

MC:ありがとうございました!残念ながらそろそろお時間が来てしまいました。
それでは、ご登壇いただいた皆さんを、大きな拍手でお送り下さい!

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