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第50回ロッテルダム国際映画祭 ビッグスクリーンコンペティション部門にて出品決定 初参加となる岨手由貴子監督から喜びのコメントも到着‼

今回、第50回ロッテルダム国際映画祭ビッグスクリーンコンペティション部門に本作がノミネートされ、同時に海外版ビジュアルも解禁になりました。

ロッテルダム国際映画祭は、オランダ第2の都市ロッテルダムで開催される、世界三大映画祭に次ぐ重要な映画祭のひとつとされている映画祭です。
また本作がノミネートされたビッグスクリーンコンペティション部門は、一般の映画ファンから選ばれた審査員によってアワードを選出し、受賞作はオランダでの公開やテレビ放映も見込まれる画期的な部門です。

本映画祭に初出品となった岨手由貴子監督は「この映画は、現代の日本で生きる女性たちの姿を描いた作品です。彼女たちが東京でどんなふうに生きて、どんなことで悩んでいるのか。国外の方にも見ていただきたいし、知っていただきたい。そう思って製作していたので、大変嬉しく光栄に思っています。どんな反応があるか、今からとても楽しみです」と喜びを語り、続けて「『あのこは貴族』は、階級はないとされている日本が、実は階級社会であるということを描いた映画です。東京を舞台に、都会生まれのお嬢様と田舎から出て来た苦労人という、まったく違う環境を生きる2人の女性が、それぞれ与えらえた階級に気づいて、そこを脱出する。自分の居場所を見つける。というのがテーマになっています」と本作に込められた思いを明かしました。

また、ロッテルダム国際映画祭のシニア・プログラマーを務めるオラフ・メラーは本作が選出された理由について「山内マリコ原作の映画化は、岨手由貴子監督のアーティスティックな明晰さと強い決断力によって成功した、極めて稀な例である。近年、「階級間対立」という題材を映画が適切に扱うことはほとんどなくなってしまったが、岨手監督は政治的に痛烈に描く手法をよくわかっている。観客は作り手の思想や信念を押し付けられることなく、題材についてより深く理解することができる。これこそ最良の「クラッシック映画」と言えるのではないか。つまり、個性的でゴージャス。かつ、示唆に富んでいて、同時に楽しいのである」と賛辞を送りました。

2020年は三池崇史監督の『初恋』や深田晃司監督の『よこがお』が上映され、日本でも年々注目度が増しているロッテルダム国際映画祭。日本の新しい才能・岨手由貴子への世界の反応に是非ご注目ください。本作の上映は、現地時間2月2日を予定しています。

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