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この度、本作のアートブックが公開と同時の6月11日(金)に発売されることが決定!

圧倒的な画力で高く評価されるSTUDIO4℃が、西加奈子原作「漁港の肉子ちゃん」を劇場アニメ映画化した本作。監督には『ドラえもん のび太の恐竜2006』をはじめとした数々の作品で、その実力を存分に発揮し、キャラクターへの優しい眼差しと日常の中のきめ細やかな温かい描写に定評がある渡辺歩、キャラクターデザイン・総作画監督には『かぐや姫の物語』(13)などで作画監督を務めた、スタジオジブリ一期生の小西賢一、そして美術監督には『鉄コン筋クリート』(06)、『海獣の子供』(19)、「ドロヘドロ」(20)などの木村真二と、日本のアニメ界を最前線で牽引するスタッフ陣が集結していることからも期待が高まっている本作だが、アートブックにはキャラクター設定、小西賢一による作画監督修正、木村真二による美術設定、背景美術などいった、名匠たちが「漁港の肉子ちゃん」の世界をアニメーションとして作り上げる過程が、約200ページのボリューム感で1冊にたっぷりと詰め込まれています!

書籍名:「漁港の肉子ちゃん」ARTBOOK
発売日:6月11日
一部書店(Webを含む)、劇場で発売!
価格:2,750円(税込)
ページ数:200ページ
装丁:B5横
発行:梵天書房

そしてアートブック発売に合わせて、美術監督の木村真二による、本作の背景美術が到着!!

到着したのは、肉子とキクコが暮らす漁船のおうちの全貌、漁船とは思えないほど生活感あふれる内部の様子、また肉子が働く漁港の町の唯一の焼肉屋「うをがし」の地域に馴染んだ情緒あふれる外観、当時のアイドルが起用されたであろう懐かしさ溢れるビールのポスターや、時間の流れを感じさせる古びた木の柱などレトロ一色に染まった内観、架空の神社・氷川神社の鳥居が佇む背景は、生い茂った緑とそこへ差し込む木漏れ日から神聖さを感じさせるものなど、どの背景にもどこかロマンも感じる母娘の愉快な暮らしぶりと、ノスタルジックな漁港の景色・季節の移り変わりが活き活きと鮮やかに美しく描き出されています。

背景を手掛けるにあたり、いくつか見て回った日本の漁港の風景をミックスして、オリジナルの架空の町を作り上げていったそうだが、「原作の舞台が日本だという前提の中でも、ちょっと面白味が必要だと思っていました」とさらなる工夫を凝らそうとしていた木村。そこで今作のイメージの参考にした作品は、なんとフランスの小さな村を舞台にした、ジュリエット・ビノシュとジョニー・デップ出演の映画『ショコラ』(00)!「あの映画は、一組の母娘が知らない土地に流れてきて、チョコレート店を開店するという、すごくいい話で。また色味も含めて、その町の雰囲気が素敵なんですよね。本作でも、そういうほのぼのとした田舎の風景を伝えられればと思いました」と他の町から漁港へ引っ越してきた肉子とキクコという母娘の物語を重ねて、インスピレーションを得たことを明かしています。

背景美術をはじめ、制作スタッフたちが様々な想いやアイデアを巡らせながらアニメーションへと昇華していった渾身作を是非とも劇場の大きなスクリーンでお楽しみください!