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この度、延期となっていた映画『ゾッキ』と蒲郡市とのコラボレーションイベント“ゾッキの日”が4月18日(日)に開催されました!出演者の柳ゆり菜さん、川上奈々美さんほか、竹中直人監督、山田孝之監督、大橋裕之氏(原作)が駆けつけ、市内各地で開催された舞台挨拶やトークイベントに登場。撮影にご協力いただいた蒲郡市民の皆さんへ感謝の気持ちをお伝えしています。さらに、本作誕生のきっかけを生み出した俳優の前野朋哉さんもスペシャルゲストとして登場!蒲郡での凱旋舞台挨拶をお祝いしました。


トークショー@ボートレース蒲郡
場所:ボートレース蒲郡 時間:11:00~12:00 トークショー
登壇者:柳ゆり菜さん、川上奈々美さん、竹中直人監督、山田孝之監督、大橋裕之氏(原作)/前野朋哉さん

去年の2月、まさに蒲郡の地で撮影を実施していた本作。映画の公開とゾッキの日の開催延期を経て、ついに蒲郡へと戻ってきた喜びを「こうやって帰ってこれるとは思わなかったです。ドキドキして昨日は眠れなかった。延期は残念だったけど、その分いま興奮しています。」と明かす竹中監督。山田監督は「嬉しいですね。本当に蒲郡の映画になったと感じています。」とロケ地への想いをコメント。蒲郡市出身で、会場となったボートレース蒲郡で働いていたこともあるという大橋さんは「怒られそうだけど…当時は待機が多かったので、その頃から合間に自費出版の書籍を書き進めていました。新しくなっていてびっくりです。」と当時の思い出を振り返っていた。

映画が全国で公開されて約2週間、SNS上では「みょうな面白さで何度も観たくなる」「見終わったあとの謎の安心感、満足感がある」など、ゾッキらしい投稿が多く見られる本作。劇中、竹中監督演出パートでビデオボーイズの女優役を演じた川上さんは、「うまく説明できないけど…ほっこりした気持ちが残る映画です。何回も観て欲しい!私もちょうどこの間、劇場で映画を観たんですが、山田監督演出パートのお話がすごく好きになりました。細かい部分にも気づいた事がたくさんあったんですが…忘れちゃって。(笑)」とお茶目なトークが繰り広げられると、山田監督は「最後、國村さんが腹を切るのが見どころです。」とすかさず山田節全開。竹中監督も「それを言ったらまずいじゃない。」とノリノリで盛り上がりをみせ、場内には大きな笑いが。「そんなに怖い映画じゃないです(笑)。」としっかり訂正しつつも、映画の出来栄えに自身を覗かせる川上さん。山田監督演出パートで若い女役を演じた柳さんは、「未知との遭遇というか…。日常の中で思い出してクスッとなれる作品です。」と映画をアピールしつつ「山田監督から、原作のコマを写真で送ってもらっていて、この役やってくれ!と。連絡をもらいました。実は現場での会話シーンはアドリブで…」とまさかの撮影秘話を暴露。山田監督は「原作を読んでピンときてオファーさせて頂きました。原作では関西弁ではないんですけど、逆にこの関西弁が藤村に引っかかるんじゃないかな…と想像できたんです。」とキャスティング理由を明かしていた。

さらに、ここで映画『ゾッキ』誕生のきっかけとなった重要人物、俳優で映画監督の前野朋哉さんが登場!竹中監督が、たまたま、舞台で共演されていた前野さんの楽屋に置かれた原作を読んだことで、本作の映画化企画がスタートしたということで、「大橋さんのファンで休憩中に原作を読んでいたんです。普段は読み終わったら持って帰るんですけど、その時はたまたま楽屋に置いていて…お貸しした翌日には映画化したい、とお話されていたので、すごいバイタリティだなと思ったのを覚えています。」と当時の思い出を振り返る前野さん。実写化された映画を観て、「原作の魅力がきちんと表現されていて、それを俳優さんたちの表情の中で観れるなんてたまらないですね。」と映画の魅力を熱弁。原作ファンとして太鼓判を押していた。

最後に、蒲郡市長の鈴木寿明氏が登場。すかさず“おかえりなさい”という言葉で歓迎された登壇者たち。鈴木市長は「原作の大橋さん、原作を読まれていた前野さん、そして竹中監督へ…人から人へと繋がってこの日を迎えられたと思っています。感謝の想いでいっぱいです。ぜひ、映画を観た人も、その想いをつないでいって欲しいと思います。エネルギーが込められた映画『ゾッキ』をぜひよろしくお願いします。」とこの日を迎えられた喜びと感謝の想いを吐露。最後に、竹中監督は「2018年5月。前野くんが楽屋に原作を置いていなかったらこの時間は存在しませんでした。そんな前野くんがここに駆けつけてくれて本当に感動しています。ぜひ、次へ、次へと繋げていけたらいいなと思いますし、“続ゾッキ”の夢を叶えたいと思っています。よろしくお願いします。」とイベントを締めくくり、登壇者らは次の会場へと向けてボートレース蒲郡を後にしました。

イベント終盤には、「ゾッキ」の原点であり、大橋裕之氏のルーツである蒲郡市に関連したクイズ大会も実施!“ガマゴリクイズ”として、蒲郡ならではのユニークなクイズ問題に悪戦苦闘する登壇者らの様子も。出題者として蒲郡市を代表するゆるキャラ、ガマゴリラさんが登場したりと、終始和やかな雰囲気で大盛りあがりのトークショーとなりました。


舞台挨拶@蒲郡市民会館 大ホール
場所:蒲郡市民会館 大ホール  時間:17:00~17:30 舞台挨拶
登壇者:柳ゆり菜さん、川上奈々美さん、竹中直人監督、山田孝之監督、大橋裕之氏(原作)/前野朋哉さん

ボートレース蒲郡のトークショーを後にし、市民会館で2回の舞台挨拶を実施してきた登壇者たち。いよいよゾッキの日も終わりが近づいてきたということで、柳さんは「雨がふったり止んだり…天気も慌ただしいし、スケジュールも慌ただしかったんですが(笑)。楽しくてあっという間でした!」と冗談交じりにコメント。川上さんも「今日1日、蒲郡の方たちと触れ合ってきて、この方々からゾッキが生まれたんだなと実感しました。素敵な人たちばかりなので、また新しいストーリーが生まれそうですよね。」とゾッキ誕生の地となった蒲郡の人々との交流を楽しんだ様子。竹中監督も「やっと戻ってこれました。」と、延期を経てのゾッキの日開催に感慨深い様子を見せながら、山田監督は、「映画の撮影ってご迷惑かけることもあるんですが…帰ってきたときに本当に暖かく迎えてくださって…すごく嬉しかったです。」と明かしつつ、自分の発言に「真面目だな…」とツッコミも。場内の笑いを誘いながら「ありがとうございます。」と改めて感謝の想いを伝えていた。

前野さんは「こういう環境で映画を観れるって素晴らしいですよね。普段、映画って観る人が絞られてしまうので…こうやっていろんな年齢の方にお越しいただいて、映画を観る環境が作れるのは本当に素敵だと思います。」と官民一体となって撮影から映画の上映にまで、力を入れた蒲郡市の取り組みを絶賛した。

現在、蒲郡市内の57の店舗がゾッキ公開を記念し考案したゾッキカラーである緑・オレンジ色を使ったオリジナルメニュー「ゾッキグルメ」を各店舗で販売しており、特別に配達された「ゾッキグルメ」をランチに食べたという登壇者たち。「見た目も最高。色々食べさせていただいたんですけど、全部美味しかった!」と興奮気味に食レポする柳さん。「伴くんのあのパンツが添えられてるのも…」と前野さんが驚きのメニューについて触れると場内にも大きな笑いが。竹中監督も「衝撃的だったよね。」とグルメトークに花を咲かせる一幕も。

終盤では、スクリーン上に写し出された映画の場面写真を見ながら、竹中監督や山田監督が、それぞれの演出シーンについて撮影秘話を披露するなど、盛り上がりを見せていた。最後に、山田監督は「映画『ゾッキ』はほぼ蒲郡での撮影でした。想像する余白がたくさんある漫画になっているので、ぜひ原作を読んで欲しいです。まだまだあるエピソードを映画化したいとも思っています。また蒲郡で撮影したいですね。」と原作と蒲郡愛を熱く語り、舞台挨拶を締めくくりました。


トークショー@ラグナシア
場所:ラグナシア  時間:19:00~19:40 舞台挨拶
登壇者:柳ゆり菜さん、川上奈々美さん、竹中直人監督、山田孝之監督、大橋裕之氏(原作)/前野朋哉さん

蒲郡市内を凱旋し、4回に及ぶトークイベントを行ってきた“ゾッキの日”。いよいよ、その締めくくりとなるラグナシアでのトークショーがスタートすると、柳さんは「こうして映画が広がっていくんだな、というのを実感しました。楽しい一日だったので、寂しいです。またみなさんに会えるといいなと思っています!」と名残惜しそうにコメント。竹中監督も「とても寂しいですね。去年の1月からロケハンして、2月に撮影をしました。もう、蒲郡が身体の一部みたい。ここに向かう途中も、ロケで使った場所を通って…。ここで撮影した?!って切なくなっちゃいました。」と当時を振り返ると、山田監督も「1年経った気がしないですね。やっと帰ってこれてよかったなと思います。ゾッキグルメもお昼に食べさせていただいて、また自分で回りながら、ゆっくりしたいなと思いました。」と改めて、蒲郡への愛を告白。川上さんはグルメに関して、「海の幸が最高!」と山田監督に続きながら、「裏ゾッキの動画も見せていただいたりして…文化祭みたいだなと思っていました。みんなが青春していますよね。だから今日は、文化祭の打ち上げみたいですごい楽しい!」と興奮気味にコメント。大橋さんも、「漫画だけで終わっていたかもしれないものを映画にしていただき、街の人も楽しんでくれていると実感しました。嬉しいですね。」と明かすと、映画化きっかけの人物でもある前野さんは「いろんな世代の人が映画を楽しんでいて、ゾッキが愛されているのを感じました。本当に素敵な街ですね。」と初めての蒲郡の街を堪能していた様子。

“ゾッキの日”ラストスパートということで、映画と蒲郡のもうひとつの顔といえる、大橋さんのイラストに敬意を表し、現在YouTubeで公開され、好評を博しているお絵かきバトルin蒲郡に挑戦!登壇者1人につき1人のお客様がランダムに選ばれ、大橋イラスト風に描く似顔絵バトルがスタート!チャレンジ中、真剣な様子で黙々と似顔絵を書き進める登壇者たち。質問が投げかけられても中々答えてくれない状況に司会者もタジタジで、場内には大きな笑いが。いざ、完成した似顔絵を披露すると…原作者の大橋さんは全員のイラストを眺めつつ、「Tシャツにしたいのは…」と独自の視点で優勝者を選定。見事、山田監督の似顔絵が選ばれる結果に。

和気あいあいと和やかな雰囲気で進んでいくトークショーの中、最後には、豪華な花火の打ち上げも!山田監督は「花火ってキレイですね。すごく優しい気持ちになりました。」と美しい光景に癒やされた様子。最後に「細く、長く、ゾッキの不思議な世界を共有できるように、もっともっと頑張っていきたいと思っています。」と映画をアピールした山田監督に続き、竹中監督も「小学生の頃から映画の世界に憧れて、夢にみていました。山田監督、齊藤監督、スタッフ、キャストのおかげで夢が叶えられたと思っていますし、蒲郡でできた事に深く感謝しています。大変な時代ですが、“続ゾッキ”へと繋げていけるよう、生き抜いていけたらと。本当にありがとうございました。」と改めて感謝の気持ちを口にして、大盛りあがりの内に“ゾッキの日”は幕を閉じました。


もともとの予定では、3月20日(土)に実施が予定されていたゾッキの日。映画の公開を経て、満を持して開催された蒲郡市内での凱旋イベントに街全体は大盛りあがり!非劇場での映画上映や舞台挨拶のほか、美術展、衣装展、グッズ販売、グルメ屋台の出店など、各所で映画『ゾッキ』に関する催しが行われ、ゾッキ一色の大フィーバーとなりました!映画の撮影から公開まで、官民一体となって実現したこの新しい取り組みに、今後も期待が寄せられています。

この度、延期となっていた映画『ゾッキ』と蒲郡市とのコラボレーションイベント“ゾッキの日”の開催が新たに4月18日(日)に開催決定!

ゾッキの日
概要:1都3県の緊急事態宣言延長に伴い延期となっていた、3月20日(土)に予定していた愛知県蒲郡市の「ゾッキの日」(映画『ゾッキ』上映イベント)を4月18日(日)に開催する運びとなりました。3月20日(土)より蒲郡市で先行公開し、愛知県、全国へと公開が広がっている映画『ゾッキ』の凱旋上映会・イベントとなります。撮影から宣伝までご支援を頂いた撮影地・蒲郡市の皆様や、応援して下さるファンの皆様に、監督や出演者から直接感謝を伝えられる特別な1日。そしてゾッキ特別展、ロケ地巡りツアー、ゾッキグルメなどをきっかけに、蒲郡市の魅力を多くの方々に知っていただける特別な1日をお送りします!

映画『ゾッキ』上映会
1.日程:2021年4月18日(日)
2.会場:蒲郡市民会館大ホール/大塚海浜公園駐車場

蒲郡市民会館 大ホール
場所:蒲郡市民会館 (愛知県蒲郡市栄町3-30)
上映時間:①10:30〜上映後舞台挨拶(開場9:00) ②15:00〜上映後舞台挨拶(開場13:30)
登壇者:柳ゆり菜、川上奈々美、竹中直人監督、山田孝之監督
スペシャルゲスト:前野朋哉
チケット価格:1,400円 税込 (※3歳未満無料 ※オンライン発券手数料は別にかかります)
来場特典:冊子『別冊 裏ゾッキ』の配布、「ゾッキ」お土産袋
物販:劇場パンフレット、蒲郡オリジナルグッズ、ヴィレッジヴァンガードグッズなど 飲食:ロケ弁、ガマゴリうどん、深海ラーメン
市民イベント:市民会館高床広場特設会場 (無料スペース)
①13:30~ ②16:00~ 各15分程度 竹中監督、山田監督、大橋先生がやってくる!

<チケット抽選・販売>
❶一般販売
チケット販売:【4月12日(月)9:00より先着】 サイトURL https://tour.zokki.jp/collections/

❷「3月20日 ゾッキの日お申込者様」優先案内
【ハガキでお申し込みいただいたお客様】
3月9日締切の「ゾッキの日 先行上映 蒲郡市民枠」にお申し込み頂いた方に上映会のご案内を4月9日より順次送付させていただきます。
ご案内状は会場での観賞券ご購入に必要となりますので当日必ずご持参ください。
【オンラインでお申し込みいただいたお客様】
3月9日(火)締切の「ゾッキの日 先行上映」にお申し込み頂きましたメールアドレスに、4月9日(金)よりチケット購入URLとパスワードをお送りします。お申し込みは先着順となります事ご了承ください。

大塚海浜公園駐車場 ドライブインシアター上映
場所:大塚海浜公園駐車場 (愛知県蒲郡市海陽町2)
上映時間:20:15〜22:15 (開場19:00)
チケット価格:3,300円 税込/台 (※オンライン発券手数料は別にかかります)
チケット販売:【4月12日(月)9:00より先着】
サイトURL: https://tour.zokki.jp/

来場特典:冊子『別冊 裏ゾッキ』の配布、「ゾッキ」お土産袋
備考:当日券の販売、舞台挨拶、物販はございません。

ゾッキの日 スペシャルイベント inラグナシア
日程:4月18日(日)
時間:19:00 トークショー/19:40 記念打ち上げ花火 (18:30ジョイアマーレの浜辺集合)
場所:ラグーナテンボス ラグナシア
登壇者:柳ゆり菜、川上奈々美、竹中直人監督、山田孝之監督
チケット:ラグナシア入園チケットをお買い求め下さい。(販売中)

*延期に伴い、一部内容を中止とさせて頂く運びとなりました。イベントを楽しみにされていた皆様には何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。ご都合が合わない方は、事前にご購入いただいておりますチケットの払い戻し対応をさせていただきます。
詳細はラグーナテンボス内の特設ページをご確認下さい。
https://www.lagunatenbosch.co.jp/event/2021/zokki/index.html

映画「ゾッキ」特別展(衣装展・美術展)
実際にキャストが着用した衣装や撮影小道具、撮影風景を収めた写真などを集めた展示会を開催中です!

場所:ボートレース蒲郡 (愛知県蒲郡市竹谷町太田新田1−1)
「ゾッキコーナー」4階特別ラウンジ/1階ウエストガーデン前通路
日程:3月19日(金)〜4月19日(月)(※ボートレース蒲郡本場レース開催日のみご観覧頂けます)
展示時間:14:15〜20:45 (4階特別ラウンジ最終入場時間 20:30)
*詳細はこちら http://zokkicup.com/

「ゾッキ」ロケ地巡りツアー
皆さんは書店や劇場などで配布されている「ゾッキ」ロケ地マップを手にされましたか?
撮影に携わった地元ガイドによる撮影秘話や驚きの仕掛け満載です。ヘリコプター遊覧飛行で、ゾッキの町=愛知県蒲郡市を堪能して下さい!

日程:①4月17日(土)〜18日(日) ②4月17日(土)〜5月30日(日)
場所:愛知県蒲郡市内⠀
【プラン1】撮影秘話や驚きの仕掛けが満載!ロケ地巡りツアー(宿泊付きあり)
4/17(土)~ 5/30(日) 週末限定
【プラン2】ゾッキヘリコプターライド⠀
4/17(土)4/18(日) 一生に一度 ゾッキの街を空から眺めよう⠀
*詳細はこちら https://www.freeplus.biz/tourzokki

蒲郡ゾッキグルメ
蒲郡市内57店舗で特別オリジナルメニュー「ゾッキグルメ」を販売中です。
「ゾッキ」をイメージした緑色やオレンジ色を基調するなど「ゾッキとわかるメニュー」を各店主らが工夫を凝らして創作しました。
メニュー・店舗詳細はこちら https://www.zokkigourmet.com/

森優作さん、松井玲奈さん、松田龍平さんら出演キャストに加え、竹中直人監督、山田孝之監督、齊藤工監督が勢揃い。本作のテーマのひとつである<秘密>にちなんで、キャストたちが撮影当時の3監督の秘密を大暴露!?4月3日(土)にTOHOシネマズ日比谷にて 公開直記念舞台挨拶を実施しました!

原作者・大橋裕之さんの故郷であり、ロケ地となった、愛知県蒲郡市による非劇場での先行公開、先週3月26日には、愛知県先行公開となり、そしていよいよ全国公開を迎えることになった本作。

友達に嘘を重ね、秘密を抱えてしまう高校生・牧田役の森は「齊藤監督の作品に関わらせてもらうこと自体が嬉しかったけれど、台本を読んで“これを自分が!?”という驚きと恐怖がありました。齊藤監督は変態だな!と思いました」とまさかの起用に驚き顔。当の齊藤監督は「原作の大橋裕之臭のする俳優は森さんしかいない」と全幅の信頼を寄せ、出来栄に自信をのぞかせました。

幽霊のような女役の松井は「原作の絵を見た時は驚いたけれど、こんなに面白い役は二度とできないと思いました」と個性的な役柄に前のめり。竹中監督は時間のかかる特殊メイクにも耐えた松井に「圧倒的な佇まいでした!」と太鼓判を押していました。

アテがないとうアテを頼りに自転車で旅に出る男・藤村役を演じた松田は、山田からの直々のオファーを振り返り「メールの熱量が凄くて、だんだんと怖くなった。最後の方には電話もかかって来て…。その熱量に対して応えられるのかどうか、ドキドキしました」と裏事情を告白。山田は「キャスティングについては龍平君一本釣りで、代案は用意しませんでした。それだけに熱いアプローチをかけました」と念願叶ったキャスティング秘話を笑顔で披露。國村隼の起用も松田同様に一本釣りだったそうで「國村隼さんには、共演した『全裸監督』や『ステップ』で“君との仕事は面白い”と言われていたので、協力してくれるだろうという確信があった」と打ち明けていました。

伴くんを演じたお笑いコンビ・コウテイの九条ジョーについて齊藤監督は「伴君は特異キャラなので、キャスティングは難航したんです。そんなときに、たまたまバラエティ番組でコウテイの九条さんと共演して…“伴君に出会ったかもしれない!”という思いがあった」と運命的な出会いを振り返りました。さらに、立て続けに牧田役を演じた森にも別の現場で出会い、その数日間で奇跡のようにキャスティングがはまったのだとか。

さらに、映画のテーマにちなんでそれぞれの秘密を暴露するトークの流れでは、本名である森優作の命名の由来が松田優作さんにあることが判明。齊藤監督が「僕は“優作”という由来を知っていたので、森さんと龍平さんが共演する場面は森さんの心情になってドキドキしました」と回想すると、その森は「実は母親の名前が“ミユキ”で…」と龍平の母と同名であることを告白。すかさず松田が「え?お父さん!?」と反応して笑いを誘うと、森は「母の愛情が過ぎてしまって、ファンだった人の名前を付けてしまったんです…。申し訳ないです」と恐縮していました。

松井は竹中監督の知られざる一面について「竹中さんはずっと口笛を吹いたり、歌ったりしている。その曲のレパートリーが素敵」と惚れ惚れ。松田は山田監督の秘密を語ろうとするも「ないですね。油断しないし、隙がないからそういうのを見せない」といい、山田が「僕は常にノーガードですけど」と驚くと、松田は「ノーガードだからなおさら秘密とかがわからない」と首をかしげていました。

そんな山田監督は松田について「自転車に乗るのが上手い。運転テクニックは日本の俳優の中で5本の指に入る」と、劇中、自転車に乗りまくっていた松田を独特な視点で称賛。松田は「確かに、今思えば立ちこぎは上手かったと思う」と自らの自転車スキルを淡々と認めていました。

齊藤監督は「この作品は変異体質の映画、略して“ヘンタイ”です。大ヒットではなく、時間をかけて中ヒットを狙いたい。同時公開の作品もあるので、映画館を盛り上げるべく一枚岩の中心に『ゾッキ』がいてくれたら」と息の長いヒットを期待。山田監督は「何度も視点を変えて観ることのできる映画ですので、ほかの映画を観たらまた『ゾッキ』を繰り返し観てほしい。そして原作もぜひ読んで」と映画のみならず原作もアピール。竹中監督は「2015年に原作に出会い、こうして映画として公開される日がくるなんて、まるで夢を見ているよう。サントラもぜひ聴いてほしい」とCharaが初めて手掛けた映画音楽についても触れ、その楽曲へも思いを馳せていました。

舞台挨拶の中では、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を顧み、延期となっていたロケ地・蒲郡市とのコラボレーションイベント“ゾッキの日”が4月18日に開催されることも発表に!蒲郡から愛知、そしていよいよ全国公開を迎え、その伝播は勢いを落とすことなく、ますます盛り上がりを見せていきます!

愛知県での先行公開を記念し、3月27日(土)~28日(日)の2日間にわたり、合計10劇場での愛知県横断舞台挨拶を敢行!!折返しとなる第5回目の舞台挨拶がミッドランドスクエアシネマにて行われました。

『ゾッキ』発祥の地となる蒲郡市から愛知県へ、そして全国へ映画の魅力を伝えるべく実施する運びとなった今回の愛知県横断舞台挨拶。1日目となる27日(土)は、豊橋市出身の松井玲奈さんを始め、竹中直人監督、山田孝之監督、齊藤工監督が登壇!豊橋市からスタートし、豊川市、岡崎市、豊田市、そして名古屋市の劇場をめぐって、愛知県での先行公開の喜びや、撮影の想い出など、様々な裏話などをたっぷり語ってきました。

ミッドランドスクエアシネマでは、折返しとなる第5回目の舞台挨拶を実施。愛知県豊橋市出身である松井さんは、地元である豊橋から始まり、名古屋へと到着したこの横断舞台挨拶を経て「たくさんの方に観ていただけて、こうやって生で皆さんにお会いできてど嬉しいです。ちょっとでも、この映画を好きだなと思ってくださったら、その思いを友達に進めて欲しいです。」と地元愛を感じさせる方言で作品をアピール。4劇場をめぐる中で、各市の市長にお会いし、数々の名産品を受け取ってきた3監督たち。これまでの舞台挨拶を思い返して、「名産物、たくさん頂きましたね。山田くん?」と竹中監督。振られた山田監督は「そうですね、えー…」と朝から行われてきた舞台挨拶を思い返していると、松井さんから「八丁味噌とか、ちくわとか。」と助け舟が。齊藤監督は「このキャンペーンを続けたら生活していけますね。こんなに立て続けに市長にお会いすることもないので、貴重な体験でした。」と冗談交じりにコメント。場内の笑いを誘いつつ、これまで巡ってきた各劇場の手厚いおもてなしに感動した様子をみせていました。

劇中、白塗り&スキンヘッドの幽霊のような女という強烈な役を演じた松井さん。竹中監督からオファーをいただいた際、「この役!?こんな面白い役、人生で二度と無い!」と思ってそのオファーを快諾されたそう。難しい役所でもある中で、竹中監督は「存在しているようで存在していない役というか…原作にこの一コマがあったからこそ映画『ゾッキ』は生まれたんです。」と映画制作に関わる重要なキャラクターであったことを告白。「この役は松井さんじゃなきゃ困ると思っていました。特殊メイクまでしてくださって…現場にきたとき本物だ!と驚きました。」とその完成度の高さに感激したそう。

山田監督、齊藤監督もこだわり抜いたキャスティングで臨んだ本作。どの監督もそれぞれの人選に一目置いていたそうで「山田組も齊藤組もこの人できたか、と驚きました。伴くんはマンガからでてきたようだし、藤村役も、龍平できたか!!と。孝之の演出で龍平が現れた時は圧倒されました。」と当時の驚きを明かす竹中監督。そんな山田監督も、「(他の配役を)聞く度に面白いなと思っていました。」とコメントし、役者さんが決まっていく度にリスト化されていく情報をみて驚いていたそう。齊藤監督は「コンビニシーンでのあるジェスチャーを圧倒的な説得力で演じた松田龍平さんにものすごく影響を受けました。その素材で伴くんという物語が始まったとも言えます。」と3監督の共同制作である本作ならではのエピソードを披露しました。さらに、「竹中組はすごすぎて…。」と言葉を無くしつつも「竹原ピストルさんと倖田來未さん。誰がこのキャスティングを実現できようか…自分には出来なかったですね。」と竹中監督の手腕に脱帽していました。

SNS上で事前に寄せられた「原作マンガの“ゾッキA”と“ゾッキB”で好きなエピソードは?」という質問が3監督へ投げかけられると、それぞれが自身の担当エピソードに触れつつ、竹中監督が「エンドロールを観た時に初めて誰が何を担当したかが分かります。」と最後まで映画を楽しむ秘密を明らかに。映画のタイトルにちなんで、「撮影中のゾキゾキしたエピソードは?」といった質問があがると、山田監督から「初めて聞く擬音ですね(笑)。自分なりに決めてでいいですか?」と鋭い指摘が入り、場内にも笑いが。松井さんは「ガラスを踏むシーンがあって…踏んでも大丈夫なガラスと言われていたんですけど、刺さったらどうしよう…という思いと、パキパキ音が気持ちよくて。ゾキゾキしました。」とゾッキらしい思い出を披露。竹中監督は初めて原作に出会った瞬間を思い出し「いまお話されたガラスが割れて…という部分を原作で見た瞬間に映画化したい!と思ったんです。ゾッキぞわ~したのを思い出しました。」と映画化への熱い想いを、タイトルにちなんが新しい言葉でコメントしました。山田監督は、撮影が無かった日に街を散歩していた際のほのぼのエピソードを披露しつつ、「その日、ホテルに戻って振り返った時に、今日も本当にゾキゾキだったな~。と感じましたね。」と独自の感性を爆発させていた。それを受けた齊藤監督は、「大喜利のよう…しんどいです。」と苦笑しつつも、「編集で気づいた恐怖体験なんですが…九条さんが森さんに殴られて地面に倒れるといシーンの中で、九条さんが謎のリアクションをとっているんですよ。ヤギの鳴き声みたいな声が入り込んでいて…再現してもらおうとしても出来なかった奇跡の迷言なんです。これはゾキっとする出来事でしたね。」と劇中でも強烈個性を発揮する九条さんの不思議な撮影秘話を明かしていました。

その他にも、作家として活躍する松井さんに対し「3監督が出演する映画を撮るなら?」といった質問が。「映画を撮るのはとても…ただ、ファッションをテーマに本をアテ書きしてみたいですね。」と気になる回答を贈ったり、「映画を作るにあたってブレない軸はありましたか?」といった質問に、「孝之や工への信頼」と答える竹中監督の姿も。終始盛り上がりを見せていました。

最後に、竹中監督は「映画を作るってタイミングと運が大事なんです。素敵なキャストとスタッフが集まった、最高の時間になりました。みなさんにとっても素敵な2時間になっていると思います。楽しんでください。」とこれから上映を楽しむ来場者へメッセージを贈り、舞台挨拶は幕を閉じました。