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この度、延期となっていた映画『ゾッキ』と蒲郡市とのコラボレーションイベント“ゾッキの日”が4月18日(日)に開催されました!出演者の柳ゆり菜さん、川上奈々美さんほか、竹中直人監督、山田孝之監督、大橋裕之氏(原作)が駆けつけ、市内各地で開催された舞台挨拶やトークイベントに登場。撮影にご協力いただいた蒲郡市民の皆さんへ感謝の気持ちをお伝えしています。さらに、本作誕生のきっかけを生み出した俳優の前野朋哉さんもスペシャルゲストとして登場!蒲郡での凱旋舞台挨拶をお祝いしました。


トークショー@ボートレース蒲郡
場所:ボートレース蒲郡 時間:11:00~12:00 トークショー
登壇者:柳ゆり菜さん、川上奈々美さん、竹中直人監督、山田孝之監督、大橋裕之氏(原作)/前野朋哉さん

去年の2月、まさに蒲郡の地で撮影を実施していた本作。映画の公開とゾッキの日の開催延期を経て、ついに蒲郡へと戻ってきた喜びを「こうやって帰ってこれるとは思わなかったです。ドキドキして昨日は眠れなかった。延期は残念だったけど、その分いま興奮しています。」と明かす竹中監督。山田監督は「嬉しいですね。本当に蒲郡の映画になったと感じています。」とロケ地への想いをコメント。蒲郡市出身で、会場となったボートレース蒲郡で働いていたこともあるという大橋さんは「怒られそうだけど…当時は待機が多かったので、その頃から合間に自費出版の書籍を書き進めていました。新しくなっていてびっくりです。」と当時の思い出を振り返っていた。

映画が全国で公開されて約2週間、SNS上では「みょうな面白さで何度も観たくなる」「見終わったあとの謎の安心感、満足感がある」など、ゾッキらしい投稿が多く見られる本作。劇中、竹中監督演出パートでビデオボーイズの女優役を演じた川上さんは、「うまく説明できないけど…ほっこりした気持ちが残る映画です。何回も観て欲しい!私もちょうどこの間、劇場で映画を観たんですが、山田監督演出パートのお話がすごく好きになりました。細かい部分にも気づいた事がたくさんあったんですが…忘れちゃって。(笑)」とお茶目なトークが繰り広げられると、山田監督は「最後、國村さんが腹を切るのが見どころです。」とすかさず山田節全開。竹中監督も「それを言ったらまずいじゃない。」とノリノリで盛り上がりをみせ、場内には大きな笑いが。「そんなに怖い映画じゃないです(笑)。」としっかり訂正しつつも、映画の出来栄えに自身を覗かせる川上さん。山田監督演出パートで若い女役を演じた柳さんは、「未知との遭遇というか…。日常の中で思い出してクスッとなれる作品です。」と映画をアピールしつつ「山田監督から、原作のコマを写真で送ってもらっていて、この役やってくれ!と。連絡をもらいました。実は現場での会話シーンはアドリブで…」とまさかの撮影秘話を暴露。山田監督は「原作を読んでピンときてオファーさせて頂きました。原作では関西弁ではないんですけど、逆にこの関西弁が藤村に引っかかるんじゃないかな…と想像できたんです。」とキャスティング理由を明かしていた。

さらに、ここで映画『ゾッキ』誕生のきっかけとなった重要人物、俳優で映画監督の前野朋哉さんが登場!竹中監督が、たまたま、舞台で共演されていた前野さんの楽屋に置かれた原作を読んだことで、本作の映画化企画がスタートしたということで、「大橋さんのファンで休憩中に原作を読んでいたんです。普段は読み終わったら持って帰るんですけど、その時はたまたま楽屋に置いていて…お貸しした翌日には映画化したい、とお話されていたので、すごいバイタリティだなと思ったのを覚えています。」と当時の思い出を振り返る前野さん。実写化された映画を観て、「原作の魅力がきちんと表現されていて、それを俳優さんたちの表情の中で観れるなんてたまらないですね。」と映画の魅力を熱弁。原作ファンとして太鼓判を押していた。

最後に、蒲郡市長の鈴木寿明氏が登場。すかさず“おかえりなさい”という言葉で歓迎された登壇者たち。鈴木市長は「原作の大橋さん、原作を読まれていた前野さん、そして竹中監督へ…人から人へと繋がってこの日を迎えられたと思っています。感謝の想いでいっぱいです。ぜひ、映画を観た人も、その想いをつないでいって欲しいと思います。エネルギーが込められた映画『ゾッキ』をぜひよろしくお願いします。」とこの日を迎えられた喜びと感謝の想いを吐露。最後に、竹中監督は「2018年5月。前野くんが楽屋に原作を置いていなかったらこの時間は存在しませんでした。そんな前野くんがここに駆けつけてくれて本当に感動しています。ぜひ、次へ、次へと繋げていけたらいいなと思いますし、“続ゾッキ”の夢を叶えたいと思っています。よろしくお願いします。」とイベントを締めくくり、登壇者らは次の会場へと向けてボートレース蒲郡を後にしました。

イベント終盤には、「ゾッキ」の原点であり、大橋裕之氏のルーツである蒲郡市に関連したクイズ大会も実施!“ガマゴリクイズ”として、蒲郡ならではのユニークなクイズ問題に悪戦苦闘する登壇者らの様子も。出題者として蒲郡市を代表するゆるキャラ、ガマゴリラさんが登場したりと、終始和やかな雰囲気で大盛りあがりのトークショーとなりました。


舞台挨拶@蒲郡市民会館 大ホール
場所:蒲郡市民会館 大ホール  時間:17:00~17:30 舞台挨拶
登壇者:柳ゆり菜さん、川上奈々美さん、竹中直人監督、山田孝之監督、大橋裕之氏(原作)/前野朋哉さん

ボートレース蒲郡のトークショーを後にし、市民会館で2回の舞台挨拶を実施してきた登壇者たち。いよいよゾッキの日も終わりが近づいてきたということで、柳さんは「雨がふったり止んだり…天気も慌ただしいし、スケジュールも慌ただしかったんですが(笑)。楽しくてあっという間でした!」と冗談交じりにコメント。川上さんも「今日1日、蒲郡の方たちと触れ合ってきて、この方々からゾッキが生まれたんだなと実感しました。素敵な人たちばかりなので、また新しいストーリーが生まれそうですよね。」とゾッキ誕生の地となった蒲郡の人々との交流を楽しんだ様子。竹中監督も「やっと戻ってこれました。」と、延期を経てのゾッキの日開催に感慨深い様子を見せながら、山田監督は、「映画の撮影ってご迷惑かけることもあるんですが…帰ってきたときに本当に暖かく迎えてくださって…すごく嬉しかったです。」と明かしつつ、自分の発言に「真面目だな…」とツッコミも。場内の笑いを誘いながら「ありがとうございます。」と改めて感謝の想いを伝えていた。

前野さんは「こういう環境で映画を観れるって素晴らしいですよね。普段、映画って観る人が絞られてしまうので…こうやっていろんな年齢の方にお越しいただいて、映画を観る環境が作れるのは本当に素敵だと思います。」と官民一体となって撮影から映画の上映にまで、力を入れた蒲郡市の取り組みを絶賛した。

現在、蒲郡市内の57の店舗がゾッキ公開を記念し考案したゾッキカラーである緑・オレンジ色を使ったオリジナルメニュー「ゾッキグルメ」を各店舗で販売しており、特別に配達された「ゾッキグルメ」をランチに食べたという登壇者たち。「見た目も最高。色々食べさせていただいたんですけど、全部美味しかった!」と興奮気味に食レポする柳さん。「伴くんのあのパンツが添えられてるのも…」と前野さんが驚きのメニューについて触れると場内にも大きな笑いが。竹中監督も「衝撃的だったよね。」とグルメトークに花を咲かせる一幕も。

終盤では、スクリーン上に写し出された映画の場面写真を見ながら、竹中監督や山田監督が、それぞれの演出シーンについて撮影秘話を披露するなど、盛り上がりを見せていた。最後に、山田監督は「映画『ゾッキ』はほぼ蒲郡での撮影でした。想像する余白がたくさんある漫画になっているので、ぜひ原作を読んで欲しいです。まだまだあるエピソードを映画化したいとも思っています。また蒲郡で撮影したいですね。」と原作と蒲郡愛を熱く語り、舞台挨拶を締めくくりました。


トークショー@ラグナシア
場所:ラグナシア  時間:19:00~19:40 舞台挨拶
登壇者:柳ゆり菜さん、川上奈々美さん、竹中直人監督、山田孝之監督、大橋裕之氏(原作)/前野朋哉さん

蒲郡市内を凱旋し、4回に及ぶトークイベントを行ってきた“ゾッキの日”。いよいよ、その締めくくりとなるラグナシアでのトークショーがスタートすると、柳さんは「こうして映画が広がっていくんだな、というのを実感しました。楽しい一日だったので、寂しいです。またみなさんに会えるといいなと思っています!」と名残惜しそうにコメント。竹中監督も「とても寂しいですね。去年の1月からロケハンして、2月に撮影をしました。もう、蒲郡が身体の一部みたい。ここに向かう途中も、ロケで使った場所を通って…。ここで撮影した?!って切なくなっちゃいました。」と当時を振り返ると、山田監督も「1年経った気がしないですね。やっと帰ってこれてよかったなと思います。ゾッキグルメもお昼に食べさせていただいて、また自分で回りながら、ゆっくりしたいなと思いました。」と改めて、蒲郡への愛を告白。川上さんはグルメに関して、「海の幸が最高!」と山田監督に続きながら、「裏ゾッキの動画も見せていただいたりして…文化祭みたいだなと思っていました。みんなが青春していますよね。だから今日は、文化祭の打ち上げみたいですごい楽しい!」と興奮気味にコメント。大橋さんも、「漫画だけで終わっていたかもしれないものを映画にしていただき、街の人も楽しんでくれていると実感しました。嬉しいですね。」と明かすと、映画化きっかけの人物でもある前野さんは「いろんな世代の人が映画を楽しんでいて、ゾッキが愛されているのを感じました。本当に素敵な街ですね。」と初めての蒲郡の街を堪能していた様子。

“ゾッキの日”ラストスパートということで、映画と蒲郡のもうひとつの顔といえる、大橋さんのイラストに敬意を表し、現在YouTubeで公開され、好評を博しているお絵かきバトルin蒲郡に挑戦!登壇者1人につき1人のお客様がランダムに選ばれ、大橋イラスト風に描く似顔絵バトルがスタート!チャレンジ中、真剣な様子で黙々と似顔絵を書き進める登壇者たち。質問が投げかけられても中々答えてくれない状況に司会者もタジタジで、場内には大きな笑いが。いざ、完成した似顔絵を披露すると…原作者の大橋さんは全員のイラストを眺めつつ、「Tシャツにしたいのは…」と独自の視点で優勝者を選定。見事、山田監督の似顔絵が選ばれる結果に。

和気あいあいと和やかな雰囲気で進んでいくトークショーの中、最後には、豪華な花火の打ち上げも!山田監督は「花火ってキレイですね。すごく優しい気持ちになりました。」と美しい光景に癒やされた様子。最後に「細く、長く、ゾッキの不思議な世界を共有できるように、もっともっと頑張っていきたいと思っています。」と映画をアピールした山田監督に続き、竹中監督も「小学生の頃から映画の世界に憧れて、夢にみていました。山田監督、齊藤監督、スタッフ、キャストのおかげで夢が叶えられたと思っていますし、蒲郡でできた事に深く感謝しています。大変な時代ですが、“続ゾッキ”へと繋げていけるよう、生き抜いていけたらと。本当にありがとうございました。」と改めて感謝の気持ちを口にして、大盛りあがりの内に“ゾッキの日”は幕を閉じました。


もともとの予定では、3月20日(土)に実施が予定されていたゾッキの日。映画の公開を経て、満を持して開催された蒲郡市内での凱旋イベントに街全体は大盛りあがり!非劇場での映画上映や舞台挨拶のほか、美術展、衣装展、グッズ販売、グルメ屋台の出店など、各所で映画『ゾッキ』に関する催しが行われ、ゾッキ一色の大フィーバーとなりました!映画の撮影から公開まで、官民一体となって実現したこの新しい取り組みに、今後も期待が寄せられています。